プロテインなどのサプリメントのOEM受託サービス「サプリスタンダード」です。
「プロテインのOEM」の概要について理解し、これからプロテインのOEM商品を積極的に作りたい方向けに、「プロテインのOEMに必要な費用や流れ」について解説します。この記事を参考に、あなたのビジネスを大きく飛躍させてください。
もし「プロテインのOEMについて詳しく理解している。あとは発注先を探すだけだ。」そんな方の場合は、私たちサプリスタンダードにお問い合わせください。無料でプロテインに関するご相談やお見積りが可能です。
もくじ
プロテインのOEMとは?
OEMとは「オリジナル・イクイップメント・マニュファクチャリング(Original Equipment Manufacturing)」を略した言葉です。日本では、「製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること」を指します。
つまりプロテインのOEMとは、『製造メーカー(サプリスタンダードのような受託会社)が御社ブランドのプロテインを製造すること』を指すのです。
プロテインのOEMの形状
それではOEMできるプロテインにはどのような形状のものがあるのでしょうか。プロテインのOEMの形状には以下のような4種類があげられます。
- プロテインパウダー
- プロテインタブレット
- プロテインドリンク(飲料)
- プロテインバー
それぞれ解説していきます。
プロテインパウダー
一般的に「プロテイン」や「プロテインサプリメント」と呼ばれるものは、『プロテインパウダー』のことを指すことが多いです。
プロテインパウダーは言葉の通り「パウダー状(粉体)のプロテイン」のこと。水や牛乳、フルーツジュースなどに溶かして摂取するのが一般的です。※トレーニング上級者の中には、水に溶かさずにパウダーのまま口に入れる「ビルダー飲み」と呼ばれる方法で摂取される方も
水に溶かす以外にも、ケーキやパン、お好み焼きに使ったりと多彩な使用方法があります。最近では、SNSやブログを使って個人からメーカーまでさまざまな「プロテインレシピ」を発信しています。
小売り価格は1kg当たり2000円程度のものから、高額なものだと10000円前後のものまで幅広いです。1回当たりの使用量は15gから30g程度で、その内50%から90%程度がたんぱく質になります。
プロテインタブレット
あまり数は多くありませんが、「タブレット状のプロテイン=プロテインタブレット」もございます。
前述の通り、一般的なプロテインパウダーは「水に溶かして」飲む必要があります。出先やプロテインパウダーの持ち運びが難しい場合、摂取に困ることもあるでしょう。
タブレット形状の場合、必要分だけの持ち運びが可能で、プロテインパウダーを溶かすためのプロテインシェイカーを持ち運ぶ必要がありません。また、プロテインパウダーは甘味料や香料、着色料を使ったものが一般的です。プロテインタブレットの場合、これらをできるだけ使わずに製品化できるのです。
一方で、プロテインパウダーと比べて価格が高かったり、1回で摂取できる量が少ないなどのデメリットがあるのも確か。「タンパク質を摂取する」というプロテイン本来の目的に対しては非常に非効率な形状のため、一般的な需要は小さなものであると理解しておきましょう。
プロテインドリンク(飲料)
ここ最近、急激にシェアを伸ばしているのが「プロテインドリンク(飲料)」です。大手メーカーがコンビニなどの流通網を使い、大型のCMやキャンペーンなどの大きな投資をおこない、販売数を増加させています。
プロテインドリンク(飲料)は、名前の通り「ドリンク状のプロテイン」のことです。ここで1つの疑問が。前述のプロテインパウダーは「水に溶かして飲む」プロテインでしたよね。
実はプロテインドリンク(飲料)は、自分で溶かす必要がなく、はじめからドリンク状なのです。つまり、プロテインシェイカーや溶かすための水や牛乳は必要ありません。そのためペットボトルや紙パック、スタンド型のガゼットパウチなど、プロテインパウダーとは大きくパッケージの形状が異なります。
しかしプロテインパウダーと比較すると、タンパク質1g当たりの価格が高い傾向にあります。プロテインタブレットと比較すると、需要のある形状のため、「すでに流通網を確保している」「既存顧客を抱えている」などの場合は、チャレンジできる形状といえるでしょう。
プロテインバー
プロテインドリンクと同じく、急激にシェアを拡大しているのが「プロテインバー」です。
コンビニやドラッグストア、スーパーなどで手軽に購入でき「お菓子(おやつ)代わりに食べている」方も多いことでしょう。一般的にチョコレート風味やココア風味、ヨーグルト風味など、プロテインパウダーで販売されているような風味は一通り市場に出回っています。
プロテインバーと一口で言っても
- ウエハースタイプ
- クランチタイプ
- グラノーラタイプ
- ベイクドタイプ
- ソーセージタイプ
など、形状はさまざまあります。
OEM可能なプロテインパウダーの原料
ここからは一般的な「プロテインのOEM」の形状であるプロテインパウダーの原料について解説していきます。日本では、以下の3種類が主に流通しています。
- ホエイプロテイン
- カゼインプロテイン
- ソイプロテイン
ホエイプロテイン
ホエイプロテインとは、乳清を原料としたプロテインのことです。
乳清とは「ヨーグルトの上澄み液」に当たり、牛乳から脂肪分や固形物、この後説明するカゼインを除いたものを指します。乳清にはホエイたんぱくと呼ばれるたんぱく質が溶け出しており、それらを抽出し、精製したものが「ホエイプロテイン」というわけです。
またホエイプロテインは、「WPC(Whey Protein Concentrate)」「WPI(Whey Protein Isolate)」など、製法によって呼び名が変わります。
WPCは、「価格は安いが、たんぱく質含有量は低く(70%から80%ほど)、乳糖や脂質がWPIと比較して多い」。WPIは、「価格は高いが、たんぱく質含有量も高く(80%から90%ほど)、乳糖や脂質がWPCと比較して少ない」とそれぞれ簡単に覚えておきましょう。
※WPCとWPI以外にもさまざまな製法はありますが、あまり一般的ではありません
なお日本国内でプロテインというと、「ホエイプロテイン」を指すことが多いです。国内での需要が最も高いプロテインであり、消費量も非常に多いため、競合もたくさんいます。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは牛乳を原料とした動物性のプロテインのことです。
カゼインは牛乳のうち80%程度を占めます。同じ牛乳由来のホエイが水溶性なのに対し、カゼインは不溶性で固まりやすい性質があります。
前述の通りカゼインプロテインには、「不溶性で固まりやすい性質」があり、消化器官内に留まる時間が長くなり、体内での消化、吸収スピードが比較的ゆっくりな特徴があります。
そのため満腹感が持続しやすく、「ダイエット中の摂取」や「睡眠前の摂取」に適しているのです。同理由により、運動後やトレーニング後の摂取には適していないとも言えます。
一般的に日本国内では「プロテインはトレーニングの後に飲むもの」と認識されています。また同じ動物性のたんぱく質であるホエイプロテインが一般的に広まっている影響から、カゼインプロテインの需要は比較的小さなものであると言えるでしょう。
ソイプロテイン
ソイプロテインは大豆を原料としたプロテインのことです。ソイプロテインは、前述のホエイプロテインとカゼインプロテインと違い、「植物性たんぱく質」に該当します。
牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を消化するための酵素(ラクターゼ)の分泌が少ない方(乳糖不耐症)や牛乳アレルギーの方は、ホエイプロテインやカゼインプロテインを摂取するとお腹を壊す可能性があります。
ソイプロテインは大豆を原料とする植物性たんぱく質のため、比較的安心して摂取できるというわけです。※大豆アレルギーの方は注意が必要です
また、ソイプロテインには「大豆イソフラボン」が含まれています。イソフラボンは女性ホルモンに似た働きがあるといわれています。そのため美容に熱心な「女性」をターゲットとした場合には、ソイプロテインが最適であると言えるでしょう。
ソイプロテインはカゼインプロテイン同様、比較的吸収スピードがゆっくりなプロテインです。大豆イソフラボンが含まれていることも相まって、「ウェイトダウンプロテイン」などの名称で販売されていることも多いです。
日本国内における3種類のプロテインの市場規模を表すと、
ホエイプロテイン>>ソイプロテイン>カゼインプロテイン
このように表せます。
ソイプロテインはカゼインプロテインより市場は大きいが、ホエイプロテインより市場は小さい。そしてホエイプロテインが圧倒的に市場規模が大きいと理解しておきましょう。
そのほかのプロテイン
前述の3種類以外にも、
- ヘンププロテイン→「麻の種子」が原料
- ビーフプロテイン→「牛肉」が原料
- エッグプロテイン→「卵」が原料
など、さまざまな原料のプロテインが存在しています。しかし、前述の3種類と比較すると市場規模は小さく、特筆したマーケティング力やコミュニティを抱えていない限り、継続的な販売は困難を極めるでしょう。
プロテインのOEMの最小ロット数
最小ロット数とは「発注に最低限必要な重量(個数)」のことです。たとえば1000kg(1000個)が最小ロット数の場合、1000kg(1000個)以上一度に発注しないと発注自体できません。
製品の市場規模が小さい場合や、テストマーケティングをおこなう場合、「できるだけ最小ロット数が小さい」受託会社で発注するほうがリスクは低いでしょう。また発注ロット数が増えれば、1kg(1個)当たりの価格は下がる場合が多いです。
プロテインの最小ロット数は、受託会社により大きく異なります。一般的な受託会社様だと1000kgから受注していることが多いでしょう。
私たちサプリスタンダードの場合は、一般的な受託会社様の最小ロット数を大きく下回る「200kg(200個)」から受注を承っております。気になる方は、ぜひお問い合わせください。
プロテインのOEMの費用
最も気になるであろうプロテインのOEMにかかる費用について説明しましょう。発注する製品の条件は仮で以下と設定します。
- 原料→ホエイ
- 発注数→1000kg(個)
- ホエイ以外の栄養→各種ビタミン
- 資材→パッケージ(パウチ)、シール、スプーン含む
一般的な受託会社様で発注する場合、2500円(税別)程度が相場でしょう。栄養成分を調整したり、資材を質素にするなどすれば2000円(税別)ぐらいまで調整可能な場合があります。つまり、
2000円×1000kg=2000000円(税別)
となり、1回の発注で200万円(税別)ほど必要になるのです。
私たちサプリスタンダードの同条件のお見積りは、サプリスタンダードのサービス資料に記載しております。ぜひ一度無料でダウンロードしてみください。
プロテインのOEMを成功させるポイント
プロテインの明確なコンセプトの設定
なんとなくプロテインを作るのではなく、明確な「コンセプト」を設定しましょう。製品コンセプトを設定する上で大事なのが、以下の3点です。
- 誰を対象とするか
- 利用シーン
- ベネフィット
まずは誰を対象とするのか明確に定めます。ターゲットは具体的であればあるほどよいです。たとえば「ボディメイク目的でトレーニングを始めたばかりの20代後半のビジネスマン」などです。
そしてターゲットが利用するシーンを思い浮かべましょう。「いつ」「どこで」あなたのプロテインを「どのようにして」摂取してほしいのか。具体的には「トレーニングや運動後に早急なたんぱく質補給のために摂取してほしい」などです。
最後にあなたのプロテインを選択するベネフィット(便益)を考えましょう。さまざまな選択肢がある中で「あなたのプロテインを選ぶことで得られる体験」はなにがあるのか。強いベネフィットがあれば、あなたのプロテインは他メーカーのプロテインに負けることはないでしょう。
プロテインをさまざまな栄養素と組み合わせる
プロテインは、主原料(ホエイやカゼイン、ソイなど)だけで構成されるわけではありません。
各種ビタミンやマルトデキストリン(糖質)、カルシウム、HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)などさまざまな栄養成分を配合すれば、独自性のあるプロテインが出来上がります。
たとえばウェイトアッププロテインを作りたいならマルトデキストリンを配合する。ジュニアプロテインを作りたいならカルシウムや鉄を配合するなど。
前述の「製品コンセプト」を設定する際に、主原料とあわせてほかの栄養素も設定しましょう。
自身のプロテインの競合となる製品を把握する
納得のいくプロテインが出来上がったとしましょう。
ですが、すでにシェアを大きく伸ばしているメーカーと「同じ配合+価格が同等(もしくは高い)」などの場合、特筆したマーケティング(顧客コミュニケション)力がない限り大きく成功することは難しいでしょう。
このような問題を回避するためにも、製品づくりの前にしっかりと「競合調査」することをオススメします。
- 製品コンセプトに被りはないか
- マーケットに被りはないか
- 小売り価格や製品スペックに大きな差はないか
など、事前に適切な競合調査することで、明確な立ち位置を確認することができます。
プロテインのOEMの流れ
最後にプロテインをOEMする際の流れについて簡単に説明します。
OEM受託会社の選定
まずはプロテインを作る「OEM受託会社」を選定しましょう。
受託会社の簡単な探し方は、「プロテイン OEM」とGoogleやYahoo!などの検索エンジンに打ち込み、調べることです。そうすることで、プロテインのOEMサービスを展開している受託会社が簡単に見つかります。
そして数ある検索結果から受託会社を選定します。Webサイト上に公開されている情報だけでは判断が難しい場合、1社だけに問い合わせするのではなく数社に問い合わせするとよいでしょう。
プロテインの開発
実際に受託会社に問い合わせをして、担当者と話してみましょう。
あなたが事前にコンセプト設定したプロテインをそのまま作れるならそれが一番かもしれません。ですがコンセプト設定が難しい場合は、プロテインの製造のプロフェッショナルである受託会社の担当者に提案をもらうのもオススメです。
数多の打ち合わせ(やりとり)を重ねることで、理想のプロテインを開発することができます。もちろんプロテインの処方が変われば価格やロット数が変動します。戦略に応じてうまくバランスを取るようにしましょう。
プロテインの製造
受託会社の担当者と話し合い、プロテインの処方が確定すればいよいよプロテインの製造に入ります。
製造途中、サンプル品を確認できる場合は、確認しチェックするようにしましょう。処方が決まり製造の日程が確定すれば、とくにやることはありません。製造が終わるのを待ちましょう。
プロテインの発注ロット数(製造する製品数量)にもよりますが、早ければ1か月~2か月ほどで製造が完了します。
この期間中に、後述のプロテインの販売における詳細なマーケティングプランの設計や、事前にお客様に情報を展開しておくことで、スムーズな販売が可能となります。
プロテインの販売
プロテインが到着したら、いよいよ販売です。事前に明確なマーケティングプランが設計されていれば、スムーズに販促活動に移れるでしょう。
受託会社によっては、製造後のフォローが手厚い会社もあります。過去の受託実績により各社のデータが潤沢にあり、データドリブン(収集したデータをもとに、意思決定や企画の立案をおこなうこと)で支援してくれる会社もあります。
まとめ
はじめてプロテインのOEMをおこなう方にとっては、途方もない工程に思えるかもしれません。製品コンセプトの設定やマーケティングプランの設計。そしてビジネスとして取り組むわけですから、収益性はどうなのかなど。
しかし、プロテインのOEM受託会社の担当者はプロテインの製造における「プロフェッショナル」です。1人で考え込むよりも、気軽に相談してさまざまなアドバイスをもらいましょう。
プロテインなどサプリメントのOEM受託製造サービス「サプリスタンダード」は、社員数人の通販会社様からトレーニングジム、整骨院、フィットネスインフルエンサー様まで幅広くサービスをお使いいただいております。プロテインのOEMにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
株式会社サプリスタンダードは、「国内サプリメント市場の拡大に貢献し、牽引していく企業になる」というビジョンのもと、2021年よりサービスを開始したサプリメントのOEM受託製造会社です。