【32の事例解説】プロテインを差別化する方法とは?プロテイン開発の独自性は不満から生まれる

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  • 最終更新日 / 2023.12.15
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【32の事例解説】プロテインを差別化する方法とは?プロテイン開発の独自性は不満から生まれる

プロテインなどのサプリメントのOEM受託サービス「サプリスタンダード」です。

プロテインを開発するときに悩ましいのが「どうやって差別化するか」です。

どんな商品でも、独自性をアピールできなければ、お客様に気づいてもらうことはできません。

しかし、競合が増えているプロテインは差別化しにくい商材になりつつあります。

どんなコンセプトでプロテインを開発すればよいのだろう

どうすれば開発しているプロテインの独自性をお客様に伝えられるだろう

そのように悩まれているプロテインの開発者の方も多いのではないでしょうか。

こうした答えのない問題を解決するのに大切なのは、情報を広く集めることです。

そこで、この記事では、32のプロテインの販売事例を紹介し、「どんな切り口で差別化しているのか」を解説します。

  • プロテインの開発を担当している方
  • これからオリジナルプロテインを作ってみたい方
  • プロテインのOEMに興味のある方

そんな方には、きっと参考になる事例があるはずです。

なお、「プロテインの開発は完了している。あとは製造を委託するメーカーを探すだけだ。」という方は、ぜひ私たちサプリスタンダードにお問い合わせください。無料でプロテインのOEMに関するご相談・お見積りが可能です。

プロテインを差別化する切り口

この記事では、大きく以下の6つの切り口にわけて、プロテインの事例を紹介しています。

  1. 栄養
  2. 飲みやすさ
  3. 原料
  4. プロモーション
  5. 目的
  6. 形状

また、それぞれについてさらに詳しくいくつかの項目を設け、実際に販売されている商品を解説します。

この記事の記載情報

この記事では、比較をしやすくするため、プロテインパウダー商品について、以下の情報を記載しています。

  • 1kg当たりの価格(税込)
  • フレーバーの数
  • タンパク質含有率(無水換算でない)

また、プロテインドリンクおよびプロテインスープについては、以下の情報を記載しています。

  • 一食当たりの価格(税込)
  • フレーバーの数
  • 一食当たりのタンパク質含有量

なお、価格については、少数第一位以下を四捨五入し、整数で表記します。

また、タンパク質含有率ついては、少数第二位以下を四捨五入し、少数第一位まで表記します。

※以下の内容は、2023年12月11日時点の情報に基づいています。

栄養で差別化する

プロテインにおける栄養とは、もちろんタンパク質です。

プロテインはタンパク質を効率よくとるための商品です。そのため、タンパク質が多く含まれることは、商品の評価基準の1つだといえるでしょう。

よって、栄養成分の中でどれだけタンパク質が入っているかを示すタンパク質含有率は、プロテインを差別化するための軸となります。

ここでは、WPC、WPI、ソイの3つについて、それぞれタンパク質含有率の高い商品をご紹介します。

タンパク質含有率の高いWPC商品

「プロテイン」の名前で流通している商品の多くは、WPC原料を使ったものです。

まずは、タンパク質含有率の高いWPC製品をご紹介します。

1. FIXIT DAILY BASIC Whey Protein 100

画像出典:https://store.fix-it.jp/collections/whey-protein/products/dailybasic-b-dailybasic-v

  • 1kg当たりの価格:¥3,480
  • フレーバーの数:5種類
  • タンパク質含有率:75.3%~76.7%

FIXITのDAILY BASIC Whey Protein 100は、タンパク質含有率の高いWPC製品です。

どのフレーバーでも脂質が1.7g以内となっており、低脂質であることも強みだといえます。

2. MYPROTEIN IMPACT WHEY PROTEIN

画像出典:https://www.myprotein.jp/sports-nutrition/impact-whey-protein/10530943.html

  • 1kg当たりの価格:¥6,390
  • フレーバーの数:40種類
  • タンパク質含有率:~75%

世界的な人気を誇るMYPROTEINのIMPACT WHEY PROTEINも、タンパク質含有率の高いWPC製品です。

注目すべきは、フレーバー数の多さです。

一般的には、5種類から10種類ほどのフレーバー展開をするメーカーが多いです。

その中で、IMPACT WHEY PROTEINは40種類ものフレーバーを展開しています。

多様なニーズに答えるフレーバー展開は、学ぶべきことが多いでしょう。

3. GronG ホエイプロテイン100 スタンダード

画像出典:https://shop.grong.jp/products/whey-protein-standard

  • 1kg当たりの価格:¥2,980
  • フレーバーの数:7種類
  • タンパク質含有率:75.1%~77.9%

GronGのホエイプロテイン100 スタンダードは、「タンパク質1gあたりの価格」にこだわって開発されたWPC製品です。

ナチュラル以外のフレーバーでは、11種類のビタミンが配合されていることも特徴です。

なお、GronGはサプリスタンダードの顧客でもあります。GronGの事例について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

タンパク質含有率の高いWPI商品

さらに純度の高いホエイプロテインとして、WPIがあります。

WPIは、WPCからさらに乳糖や脂肪を取り除いた原料であるため、よりタンパク質含有率が高くなります。

なお、製造工程が増えるため、価格も高いです。

以下では、WPI商品の中でも特にタンパク質含有率が高いものをご紹介します。

4. VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト

画像出典:https://valx.jp/item/779/

  • 1kgあたりの価格:¥6,242
  • フレーバーの数:6種類
  • タンパク質含有率:86.4%~92%

VALXのホエイプロテイン WPI パーフェクトは、タンパク質含有率の高さが特徴のWPI商品です。

他のVALX製品と同じく、元ボディビルダーの山本義徳氏が監修していることもあり、根強い人気があります。

5. F&W WPI プレーン

画像出典:https://fandw.jp/merchandise/9vsrr?merchandise_sku_code=zza33

  • 1kg当たりの価格:¥3,150
  • フレーバーの数:1種類
  • タンパク質含有率:90.1%

F&WのWPI プレーンは、「効率よくタンパク質を摂りたい」というニーズを最優先にした商品だといえるでしょう。

WPI プレーンは、あえて複数のフレーバーを展開せず、味付けのない商品だけを販売しています。また、容量も、3kgの大容量のみです。

以上から、ボディビルの競技者や、ボディメイクに力を入れている人をターゲットにした商品だと考えられます。

タンパク質含有率の高いソイプロテイン

WPCの次に流通量の多いプロテインは、ソイプロテインです。

ソイプロテインでも、タンパク質含有率は重視されます。

以下では、タンパク質含有率の高いソイプロテインをご紹介します。

6. VALX ソイプロテイン

画像出典:https://valx.jp/lp/soyprotein/

  • 1kg当たりの価格:¥3,480
  • フレーバーの数:7種類
  • タンパク質含有率:78%~83%

VALXのソイプロテインは、タンパク質含有率が高い商品です。

また、水に溶けやすいことも商品の強みだといえます。

なお、VALXのソイプロテインは、1食あたりの量が20gと比較的少なく設定されています。

これは、ダイエットなどの目的で初めてプロテインを飲む方でも抵抗なく飲むことができるようにするためだと考えられます。

7. MYPROTEIN SOY PROTEIN ISOLATE

画像出典:https://www.myprotein.jp/sports-nutrition/soy-protein-isolate/10529701.html

  • 1kg当たりの価格:¥5,580
  • フレーバーの数:14種類
  • タンパク質含有率:~90%

MYPROTEINのSOY PROTEIN ISOLATEは、タンパク質含有率が非常に高い商品です。

ノンフレーバーで、一食30gあたり27gのタンパク質を摂取することができます。

また、ホエイプロテインと同じく、14種類という充実したフレーバー展開も魅力です。

8. MADPROTEIN ソイプロテイン

画像出典:https://rhino-gym.jp/shop/products/7soy02

  • 1kg当たりの価格:¥2,008~¥2,850
  • フレーバーの数:17種類
  • タンパク質含有率:80%~88%

MADPROTEINのソイプロテインは、タンパク質の多さに加え、価格の低さが魅力的な商品です。

フレーバーは17種類あり、さまざまなお客様のニーズにこたえられる商品だといえます。

飲みやすさで差別化する

プロテインはタンパク質を効率よく摂取するためのアイテムであるため、タンパク質量が充実していることは重要です。

しかし、タンパク質含有率だけを追い求めるわけにもいきません。

製品に含まれるタンパク質が多ければ多いほど、プロテインは飲みにくいものになってしまうからです。

それでは、プロテインの飲みやすさを決めるのは何でしょうか?

プロテインの飲みやすさは、次の3つの要素で決まるといえます。

  1. 美味しさ
  2. 溶けやすさ
  3. 泡立ちにくさ

ここでは、「美味しさ」と「溶けやすさ・泡立ちにくさ」を強みにしているプロテインをご紹介します。

美味しさに特化したプロテイン

プロテインは食品であるため、美味しさは非常に重要なファクターです。

一般的に、プロテインは毎日継続して飲まれるものです。そのため、日々「美味しい」と感じてもらうことができれば、商品の継続購入につながるといえるでしょう。

なお、美味しさに特化したプロテインは、タンパク質含有率が低くなる傾向にあります。

これは、味を良くするためにプロテイン以外の原料を多めに使う必要があるからです。

9. ウマテイン

画像出典:https://www.amazon.co.jp/stores/page/7C5AB4EE-C006-4894-ACBD-EF3CF9FB49F6

  • 1kg当たりの価格:¥5,480
  • フレーバーの数:8種類
  • タンパク質含有率:60.5%

ウマテインは、美味しさに特化したプロテインのパイオニア的なブランドです。

ジュース感覚で飲めるような味になっており、「今まで続けられなかったプロテインが続くようになった」というレビューがよく見られます。

10. VITAS DELICIOUS PROTEIN

画像出典:https://vitas.fitness/shop/#protein

  • 1kg当たりの価格:¥4,480
  • フレーバーの数:6種類
  • タンパク質含有率:61.1%~64.8%

VITASのDELICIOUS PROTEINも、美味しさにこだわって開発されているプロテインです。

おいしさへのこだわりは、原料の調達にまで及びます。

DELICIOUS PROTEINの販売ページによれば、VITASではフレーバーごとに原料を調達しています。

また、美味しさを視覚的に訴えるようなパッケージも注目すべきポイントです。

溶けやすさ・泡立ちにくさに特化したプロテイン

プロテインの飲みやすさには、プロテインの溶けやすさや泡立ちにくさも重要です。

ダマが残ったり、泡立ったりしないプロテインは、ストレスなく飲んでもらうことができます。

以下では、溶けやすさや泡立ちにくさを意識して開発されているプロテインをご紹介します。

11. WINZONE(ウィンゾーン)ホエイ プロテイン PERFECT CHOICE

画像出典:https://www.nippon-shinyaku-shop.com/category/W_PROTEIN_WHEY_ONE/

  • 1kg当たりの価格:¥3,240~¥3,450
  • フレーバーの数:9種類
  • タンパク質含有率:63.7%~72.4%

日本新薬が販売するWINZONE(ウィンゾーン)ホエイ プロテイン PERFECT CHOICEは、溶けやすさが売りのプロテインです。

WINZONEは、「1秒シェイク」という印象的なキャッチコピーで広告を展開しています。

その名の通り、少しシェイクすればダマを残さずに溶かすことのできるような製品設計になっています。

また、アンチドーピング認証を取得していることも特徴です。

12. GronG ホエイプロテイン100 ベーシック

画像出典:https://shop.grong.jp/products/whey-protein-basic

  • 1kg当たりの価格:¥2,980
  • フレーバーの数:17種類
  • タンパク質含有率:72%~78.2%

GronGのホエイプロテイン 100 ベーシックは、「美味しさと泡立ちにくさ」にこだわって開発されています。

ホエイプロテイン 100 ベーシックの特徴は、飲みやすさと高いタンパク質含有率を両立していることです。

また、17種類のフレーバーを展開していることも注目すべきポイントです。

13. SAVAS アドバンスト ホエイプロテイン100

画像出典:https://www.meiji.co.jp/sports/savas/products/built_powered/advanced_whey_100.html

  • 1kg当たりの価格:¥6,380
  • フレーバーの数:2種類
  • タンパク質含有率:71.4%

SAVASのアドバンスト ホエイプロテイン100は、溶けやすさが特徴的なプロテインです。

アドバンスト ホエイプロテイン 100の溶けやすさは、独自の造粒技術によるものです。

造粒とは、粉末を結合させて原料よりも大きな顆粒にすることです。造粒をおこなうと、プロテインはより溶けやすくなります

また、アンチドーピング認証を取得していることも印象的です。

原料で差別化する

現在、一般的に流通しているプロテインの多くは、ホエイ、ソイ、そしてカゼインを使用したものです。

しかし、これら3つ以外の原料を使うことが、差別化につながる場合があります。

なお、プロテインの原料は、植物性のものと動物性のものに分けられます。

そこで、植物性の原料動物性の原料にわけて、事例をみてみましょう。

植物性の原料を使用したプロテイン

植物性の原料を使用したプロテインの代表例はソイプロテイン(大豆)です。

しかし、大豆以外の植物を使用したプロテインもあります。ソイ以外の代表的な植物性のプロテイン原料には、例えば次のものがあげられます。

  1. ヘンププロテイン
  2. ブラウンライスプロテイン
  3. ピープロテイン

1つ目のヘンププロテインは、麻の実の粉末を使用したプロテインです。

ヘンププロテインには、必須脂肪酸やミネラルも含まれるという特徴があります。

2つ目のブラウンライスプロテインは、コメ(玄米)を原料とするプロテインです。

ライスプロテインは脂質を含まないことが特徴です。また、コメが原料であるため、アレルギーも起こりにくいです。ただし、すべての必須アミノ酸を取ることはできないため、他の食品で補う必要があります。

3つ目のピープロテインは、エンドウマメを原料とするプロテインです。

ピープロテインは、植物性のタンパク質としては珍しく、すべての必須アミノ酸を含みます。ただし、塩分量は多い傾向にあります。

以下では、それぞれの原料を使用したプロテインをご紹介します。

14. HEMPS 有機ヘンププロテインパウダー

  • 1kg当たりの価格:¥6,372
  • フレーバーの数:1種類
  • タンパク質含有率:53.5%

HEMPS 有機ヘンププロテインパウダーは、さまざまなヘンプ商品を販売しているHemp Foods Japanが販売しているヘンププロテインです。

HEMPS 有機ヘンププロテインパウダー の特徴は、1kgの大容量で販売していることです。

一般的に、ヘンププロテインは500g~750gで販売されていることが多いです。

しかし、日常的にヘンププロテインを使用する方にとっては、物足りない量だと考えられます。そのため、大容量での販売による価値は大きいといえるでしょう。

15. NutriBiotic Organic RICE PROTEIN

画像出典:https://jp.iherb.com/pr/nutribiotic-organic-rice-protein-powder-plain-1-lb-5-16-oz-600-g/24100

  • 1kg当たりの価格:¥5,857
  • フレーバーの数:3種類
  • タンパク質含有率:80%

NutriBioticのOrganic RICE PROTEINは、コメを原料とするライスプロテインです。

Organic RICE PROTEINの特徴は、純粋なブラウンライスプロテインには珍しく複数のフレーバーを展開していることです。

また、80%という高いタンパク質含有率も注目すべきポイントです。

16. THE PROTEIN ピープロテイン

画像出典:https://the-protein.com/products/the-prp

  • 1kg当たりの価格:¥2,780
  • フレーバーの数:3種類
  • タンパク質含有率:70%

武内製薬が販売しているTHE PROTEINピープロテインは、エンドウマメを原料とするプロテインです。

THE PROTEIN ピープロテインは、コストパフォーマンスのよい商品だといえるでしょう。

また、脂質や糖質も低くおさえられています。

植物由来の甘味料であるステビアを使用していることから、自然志向のお客様をターゲットにした商品だと考えられます。

動物性の原料を使用したプロテイン

動物性のプロテイン原料についても、使用する原料によって差別化を図ることができます。

差別化につながる動物性の原料の例として、次の2つをご紹介します。

  • エッグプロテイン
  • グラスフェッドホエイプロテイン

1つ目のエッグプロテインは、卵(特に卵白)を原料とするプロテインです。

エッグプロテインは、アレルギーなどで「ホエイプロテインは飲めないが、動物性のタンパク質を摂りたい」という方に人気があります。

2つ目のグラスフェッドホエイプロテインは、ホエイプロテインの1種です。

グラスフェッドホエイプロテインの特徴は、放牧下で牧草を食べて育った牛の乳を使うことです。牛がより自然に近い状態で育てられているため、自然志向のお客様に人気です。

なお、自然志向のニーズに答えるため、グラスフェッドプロテインには乳化剤などを使用しないブランドが多いです。そのため、通常のホエイプロテインよりも泡立ちやすいという特徴があります。

また、グラスフェッドを訴求できるホエイ原料は一般的にオセアニアで生産されています。生産地が限定されることから、価格は一般的なホエイプロテインよりも高いです。

以下では、エッグプロテインとグラスフェッドホエイプロテインの事例をご紹介します。

17. REVOPRO EGG WHITE PROTEIN

画像出典:https://revopro.jp/

  • 1kg当たりの価格:¥6,000~6,500
  • フレーバーの数:3種類
  • タンパク質含有率:71.1~76.4%

REVPROのEGG WHITE PROTEINは、卵白を原料とするプロテインです。

フィットネス系インフルエンサーのカネキン氏が使用していることでも知られています。

EGG WHITE PROTEINは溶けやすいプロテインです。そのため、激しくシェイカーを振らなくても飲むことができます。

また、ボトルとパウチの2つのパッケージで販売していることも印象的です。

18. LOHA Style グラスフェッドホエイプロテイン

画像出典:https://lohastyle.shop/products/glassfed-whey-protein

  • 1kg当たりの価格:¥4,380
  • フレーバーの数:5種類
  • タンパク質含有率:66.7%~76.5%

LOHA Styleのグラスフェッドホエイプロテインは、オーストラリア産の原料を使ったプロテインです。

味付けには、有機抹茶などの自然志向のお客様を意識した原料が使用されています。

また、飲むヨーグルトやアーモンドミルク、豆乳などに混ぜて飲む方法も紹介されています。

目的で差別化する

プロテインを摂取する目的に合わせた製品設計にすることで、差別化を図ることもできます。

ここでは、次の4つの目的に合わせた商品を考えます。

  1. 増量
  2. 減量
  3. 効率的な栄養摂取
  4. 美容

以下では、それぞれの目的に対応しているプロテインをご紹介します。

増量向けのプロテイン

増量をサポートするプロテインは、ウエイトアッププロテインと呼ばれます。

ウエイトアッププロテインとして販売されている商品の多くは、カロリーを効率よく摂取できるように、糖質を多く含みます。なお、タンパク質以外の栄養も多く含むため、タンパク質含有率は低いです。

19. THE PROTEIN ウエイトゲイナー

画像出典:https://the-protein.com/products/the-prwg

  • 1kg当たりの価格:¥2,680
  • フレーバーの数:4種類
  • タンパク質含有率:14.2%~15.4%

THE PROTEINのウエイトゲイナーは、体重を増やしたい人に向けて販売されています。

牛乳に溶かすことで、一食当たりおよそ330kcalを摂取することができます。

また、ビタミンが11種類配合されていることも特徴です。

20. BULKSPORTS リーンゲイナー

  • 1kg当たりの価格:¥3,493
  • フレーバーの数:2種類
  • タンパク質含有率:27.4%~29.1%

BULKSPROTSのリーンゲイナーは、ウエイトアッププロテインとしてはタンパク質含有率の高い商品です。

また、低GIの糖質MCTオイルが配合されていることも特徴です。

減量向けのプロテイン

減量のサポートを目的としたプロテインは、ウエイトダウンプロテインと呼ばれます。

ウエイトダウンプロテインとして販売されているプロテインは、ソイやカゼインを使用しているものが多いです。ソイやカゼインは緩やかに吸収されるため、腹持ちがよいとされていることが理由です。

なお、最近では水溶性食物繊維のイヌリンを配合したものも販売されています。

21. Kentai ウエイトダウンソイプロテイン

  • 1kg当たりの価格:¥2,980~¥5,076
  • フレーバーの種類:4種類
  • タンパク質含有率:70%~74.5%

Kentaiのウエイダウンソイプロテインは、ダイエットのサポートを訴求点とした商品です。

原料にはソイプロテインが使用されており、水溶性食物繊維も配合されています。

22. CLEVER WEIGHT DOWN

画像出典:https://www.clever-protein.com/products/wpi-weightdown.html

  • 1kg当たりの価格:¥7,886
  • フレーバーの数:6種類
  • タンパク質含有率:44.4%

CLEVERのWEIGHT DOWNは、ダイエットのサポートがコンセプトの商品です。

WEIGHT DOWNの特徴は、ウエイトダウンプロテインでは珍しくWPI原料を使用していることです。

また、イヌリンやMCTオイル、乳酸菌も配合されています。

効率的な栄養摂取に向いているプロテイン

効率的な栄養摂取をサポートするプロテインとして、完全栄養食完全栄養プロテイン)があります。

完全栄養プロテインは、タンパク質だけでなく、炭水化物や脂質も一食でとることのできるプロテインです。

食事を準備する時間のない方や、食欲がなくあまり食べられないという方に利用されています。

23. Huel パウダー

画像出典:https://jp.huel.com/products/huel

  • 1kg当たりの価格:¥3,669~¥3,986
  • フレーバーの数:7種類
  • タンパク質含有率:31.6%

Huelパウダーは、一食でさまざまな栄養を摂ることのできる完全栄養プロテインです。

一食当たりの分量は95gで、400kcalのエネルギーを摂取することができます。

ビタミン・ミネラルや、必須脂肪酸を含んでいることも特徴です。

美容向けのプロテイン

長らく、プロテインは「筋肉をつけたい人が飲むもの」というイメージをもたれがちでした。

しかし、最近では、タンパク質は筋肉だけでなく、髪の毛や肌の材料にもなっているということが理解されつつあります。そのため、美容のためにプロテインを取り入れる方もいらっしゃいます。

こうしたニーズに答えるため、美容を意識したプロテインが販売されています。

24. タンパクオトメ

  • 1kg当たりの価格:¥8,938~¥12,377
  • フレーバーの数:15種類
  • タンパク質含有率:69.1%~87.3%

タンパクオトメは、「美容専門プロテイン」がキャッチコピーの商品です。

タンパク質の他に、レスベラトロールなどの、美容分野で注目されている成分を含んでいます。

25. Peach Pick BBProtein 美容プロテイン シェイカーいらず個包装タイプ

  • 1kg当たりの価格:¥14,631
  • フレーバーの数:3種類
  • タンパク質含有率:58.7%~65.1%

Peach Pick BBProteinは、美容が訴求点となっているプロテインです。

エスラチン、ヒアルロン酸、コラーゲンペプチドなど、美容で注目されている成分を含みます。

また、玄米や大麦のパフが入っており、サクサクとした食感があります。

飲み口のついた容器でも販売されていることも特徴です。個包装の容器により、シェイカーがなくても、プロテインを持ち運んで飲むことができます。

プロモーションで差別化する

プロテインの差別化は、製品の特性だけに限られるものではありません、

プロテインのプロモーションの仕方によって、他ブランドとの違いをアピールすることもできます。

プロモーションによる差別化の方法として、以下の3つの事例をご紹介します。

  1. インフルエンサー
  2. 企業ブランディング
  3. 企業コラボ

インフルエンサーによるプロモーション

プロモーションの方法でプロテインを差別化する方法として、インフルエンサーと商品を関連付ける方法があります。

インフルエンサーと関連付けたプロモーションの良いところは、ブランドの認知を獲得しやすいことと、ロイヤルティの高いファンを獲得できる可能性があることです。

以下では、インフルエンサーを活かしたプロモーションをおこなっている商品を紹介します。

26. LYFT WPI

画像出典:https://lyft-fit.com/collections/nutrition-protein

  • 1kg当たりの価格:¥7,200
  • フレーバーの数:6種類
  • タンパク質含有率:83.7%~86%

LYFT は、フィットネスインフルエンサーのエドワード加藤氏が運営するブランドです。

プロテインなどのサプリメントの他、アパレルの販売やフィットネスジムの運営もおこなっています。

LYFT WPIは、水に溶けやすく、さらっとした飲み心地が人気のプロテインです。

27. REYS WHEY PROTEIN

画像出典:https://www.amazon.co.jp/stores/page/FA9EA793-0370-4A10-A7EE-645425776079

  • 1kg当たりの価格:¥3,280
  • フレーバーの数:7種類
  • タンパク質含有率:71.7%~73.3%

REYS WHEY PROTEINは、フィットネスインフルエンサーの山澤礼明氏が監修しているプロテインです。

美味しさコストパフォーマンスの良さから、近年多くの方に支持されています。

なお、美味しさの伝わるパッケージデザインや、開閉しやすいパウチも人気の理由です。

企業ブランディング

企業のブランディングのための道具として、プロテインを販売するケースもみられます。

ブランディングとしてのプロテイン販売は、健康食品などの販売をおこなっていない企業であっても可能です。

事業とプロテインとの関連性をお客様に伝えることができれば、プロテインは企業のブランドイメージを強化する道具として機能します。

28. 新日本プロテイン

画像出典:https://king-of-fitness.jp/

  • 1kg当たりの価格:¥10,000
  • フレーバーの数:2種類
  • タンパク質含有率:67.7%~68.7%

新日本プロテインは、新日本プロレスのブランドを活かした商品です。

プロテイン=体づくり」のイメージと、屈強なプロレスラーのイメージとを結び付けるブランディング施策だと考えられます。

製品の特性としては、カルニチン、ローヤルゼリー、MCTオイルを配合していることが特徴です。

企業コラボ

プロテインを販売している企業が、他の企業とのコラボレーションをプロモーションに生かすこともあります。

この際、意外な組み合わせや、お客様が待ち望んでいるような組み合わせが実現すると、大きな話題になることもあります。

29. be LEGEND ホエイプロテイン(WPC)

画像出典:https://store.belegend.jp/category/1608/

  • 1kg当たりの価格:¥3,980~¥4,422
  • フレーバーの数:25種類
  • タンパク質含有率:65.8%~74.5%

be LEGENDホエイプロテインは、有名企業やアニメなどと数多くのコラボ商品を販売してきたブランドです。

また、フレーバーには独特な名前がついており、お客様の印象に残りやすいことも特徴です。

形状で差別化する

「プロテイン」と名前がつくのは、水に溶かして飲むパウダーだけではありません。

プロテインバーやプロテインドリンクなどの、パウダーとは異なる形状の商品も流通しています。

そのため、プロテインを開発する際には、パウダー以外の形状も考慮しておくとよいでしょう。

ここでは、プロテインドリンクプロテインスープの2つの形状に関する事例をご紹介します。

プロテインドリンク

プロテインドリンクとは、タンパク質を多く含む飲料です。

プロテインドリンクは、いわば溶かしてあるプロテインです。そのためパウダーやシェイカーを持ち運ぶ手間が省かれ、手軽にタンパク質を摂取できるため、幅広い層から購入されています。

なお、プロテインドリンクは飲みやすさを重視してつくられています。そのため、普通のプロテインよりも糖質を多く含んでいる場合があります。

30. SAVAS MILK PROTEIN 脂肪0

画像出典:https://www.meiji.co.jp/sports/savas/products/built_powered/savas_milk_blk.html

  • 1食当たりの価格:¥182
  • フレーバーの数:4種類
  • 1食当たりのタンパク質含有量:15g

SAVAS MILK PROTEIN 脂肪0は、明治が販売するプロテインドリンクです。

製品の特長は、脂質がほとんど含まれていないことです。

また、SAVAS MILK PROTEIN 脂肪0は、全国のコンビニエンスストアで販売されています。そのため、「手軽にタンパク質を摂取したい」というプロテインドリンクのニーズに、流通の面からもこたえている商品だといえるでしょう。

31. VALX プロテインドリンク

画像出典:https://valx.jp/item/4397/

  • 1食当たりの価格:¥291(200ml)
  • フレーバーの数:5種類
  • 1食当たりのタンパク質含有量:25.1g~25.7g

VALXのプロテインドリンクは、特に高タンパクなプロテインドリンクです。

1食あたりのタンパク質含有量は25gで、一般的なホエイプロテインパウダーよりも多いです。

また、糖質が少ないことも注目すべきポイントです。VALXのプロテインドリンクは、すべてのフレーバーで糖質量が約2g~3gほどに抑えられています。

プロテインスープ

プロテインスープは、タンパク質を多く含むスープのことです。

通常、プロテインは水などに溶かして飲みます。しかし、これまでプロテインを飲んだことのない方は、パウダーを水に溶かして飲むことに抵抗を感じる場合があります。

プロテインスープは、食事として美味しくプロテインを摂取でき、プロテインを摂取することのハードルを下げられます

また、温かいスープとしてプロテインを取ることができるため、普通のプロテインパウダーに飽きてしまった方にも利用されることがあります。

なお、プロテインスープには、ホエイプロテインだけでなく、熱変性を起こしにくいカゼインプロテインが使用されます。

33. BULKSPORTS プロテインスープ

  • 1食当たりの価格:¥297
  • フレーバーの数:1種類
  • 1食当たりのタンパク質含有量:20g

BULKSPORTSのプロテインスープは、温かくしても、冷たくしても飲むことのできる商品です。

原料には、ミルクプロテイン(カゼイン+ホエイ)が使用されています。

また、アンチドーピング認証を取得しており、信頼性も高いといえるでしょう。

まとめ:差別化は不満から生まれる

以上、33個のプロテインの販売事例を見てきました。プロテインはさまざまな軸で差別化できるということをご理解いただけたのではないでしょうか。

さて、この記事で紹介してきた商品の多くに通じることがあります。

それは、「お客様が商品に対して抱えている不満をくみ取っていること」です。

例えば、BULKSPORTSのリーンゲイナーは、ウエイトゲイナーとして高いタンパク質含有率を実現しています。これは、「ウエイトゲイナーはタンパク質があまり入っていない」という不満にこたえた結果だといえるでしょう。

また、VALXのプロテインドリンクは、プロテインドリンクとしてかなり糖質の量が抑えられています。このことは、糖質を含む商品が多いプロテインドリンク市場で、有利にはたらくと考えられます。

商品を開発するときは、「何か新しいものを作らなくてはいけない」と考えがちです。

しかし、差別化のできる商品は、既存商品への不満から生まれることもあります。

常にお客様の視点に立ち、お客様が商品に対して持っている不満を理解することで、よりよい商品を開発できるかもしれません。

この記事があなたのプロテイン開発の一助になれば幸いです。

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