サプリメント(健康食品)製造の費用を理解しよう!原価率をおさえて高収益のサプリをつくるには

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  • 最終更新日 / 2023.12.02
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サプリメント(健康食品)製造の費用を理解しよう!原価率をおさえて高収益のサプリをつくるには

プロテインなどのサプリメントのOEM受託サービス「サプリスタンダード」です。

国内サプリメント市場は成熟(※)しつつあります。そのため、価格競争がますます激しくなっているといえるでしょう。

よって、サプリメント(健康食品)の製造にかかる費用を理解し、原価率をおさえたサプリメントを開発することが重要です。

この記事では、サプリメント製造の費用をおさえ、原価率が低く収益性が高いサプリメントを開発・販売する方法についてお伝えします。

  • オリジナルのサプリメントを作りたい方
  • サプリメントの販売が儲かるか気になっている方
  • サプリメントのOEMをしていて、製造にかかる費用をおさえる方法を知りたい方

参考になる情報があるかもしれません。

なお、「サプリメント市場の調査はできている。あとはサプリメントの製造を委託するメーカーを探すだけだ。」という方は、ぜひ私たちサプリスタンダードにお問い合わせください。無料でサプリメントのOEMに関するご相談・お見積りが可能です。

(※)参考:サプリメントの国内市場を調査

サプリメントの販売は価格が重要!

近年、サプリメント市場では、価格がますます重要な要素になってきています

サプリメント市場で価格が特に重要である要因は、次の3つです。

  1. サプリメントは継続購入されやすい
  2. サプリメントは差別化が難しい場合がある
  3. 競合が増え続けている

1. サプリメントは継続購入されやすい

サプリメントは継続購入されやすい商材です。そのため、お客様にとってサプリメントの購入費用は固定費です。

サプリメントは、継続的な摂取を前提とした商品です。サプリメントは食品であり、体感が得られるまではある程度の時間を要します。

つまり、お客様にとっては、サプリメントの購入は定期的な出費だといえます。そのため、なるべく手頃な価格で買いたいと考えている人が多いです。

よって、サプリメントの販売では、長期的に購入しやすい価格に設定することが大切です。

2. サプリメントは差別化が難しい場合がある

サプリメントは、差別化しにくい商品です。そのため、お客様の購入の決め手は価格であることが多いです。

サプリメントは効率的な栄養摂取をサポートするための食品です。そのため、栄養で差別化をすることは難しいでしょう。どんなサプリメントも、目的とする栄養が入っているのは同じだからです。

よって、サプリメントは、栄養以外の面で差別化することが大切です。

しかし、差別化のしやすさはサプリメントによって異なります

例えば、プロテインであれば、風味や溶けやすさなど、栄養以外の面で差別化することができます。

一方、マルチビタミンは、タブレット形状のものが主流です。しかし、タブレット型のマルチビタミンは、風味などを求められる種類のサプリメントではありません。

このようなサプリメントの場合、お客様の購入の決め手となるのは価格です。そのため、サプリメントの種類によっては、価格が重要な差別化の源泉になります。

3. 競合が増え続けている

サプリメント市場に参入する企業が増え続けていることも、価格が重要になっている理由です。

コロナ禍以降、サプリメント市場は急速に拡大しました。実際に、2021年には、国内のサプリメント市場の規模ははじめて1兆円に達したといわれています。

そして、市場が成長した分、サプリメント市場に参入する企業も増加しています。

例えば、少し前までは、国内のプロテインブランドの数は限られていました。

しかし、最近ではフィットネスインフルエンサーや、これまでサプリメントを作ったことがなかった企業まで、プロテインを販売しているケースがみられます。

サプリメント市場では、市場の成長にともなってブランド数が増えたため、価格を下げざるを得なくなっているケースがあります。

サプリメントの収益性に重要な原価率

サプリメント市場では、価格競争が厳しくなっていることがご理解いただけたと思います。

しかし、サプリメントを販売する側としては、むやみに安売りするわけにもいきません。どんなビジネスでも、重要なのは、「安く仕入れて高く売る」ことです。

そこで、よく考えたいのがサプリメントの原価率です。原価率とは、売上に対して原価が占める割合を意味します。

原価率を指標にすることで、サプリメントの収益性を見極めることができます。

なお、具体的な原価率の数値は、サプリメントの種類によって大きく変動します。そのため、ここでは原価率を下げるために考えるべきことをお伝えします。

原価率を低くしよう!

原価率は、「その売上を上げるためにどれだけ費用がかかったか」を示します。

そのため、原価率は低ければ低いほど望ましいです。

原価率の計算式は「原価率=原価÷売上×100」です。よって、原価率を下げるための方向性は、次の2つだということになります。

  1. 原価(=費用)を小さくする
  2. 売上を大きくする

ここからは、2つにわけて解説します。

サプリメントの原価を小さくするには?

ここでは、

  1. サプリメント製造にかかる費用
  2. サプリメント製造の原価を小さくする方法

の2つをお話しします。

まずはサプリメント製造の費用について理解し、そして原価をおさえて製造する方法を考えてみましょう。

1. サプリメントの製造にかかる費用

サプリメントの製造では、主に次の4つに費用がかかります。

  1. 原料
  2. 製造(バルク代)
  3. 包装資材
  4. パッケージのデザイン

原料

サプリメントの原価の多くを占めているのが原料です。

どんな原料を使うかによって、サプリメントの原価は大きく異なります。

原料は、主原料副原料の2つにわけられます。

主原料は、そのサプリメントが目的とする栄養を構成する原料です。ビタミンCのグミサプリであれば、ビタミンCが主原料です。

副原料は、サプリメントを飲みやすくしたり、補助的に栄養を追加したりするために使われる原料です。同じくビタミンCのグミサプリを例にとると、甘味料などが副原料にあたります。

当然ながら、原料の種類によって価格は大きく異なります。例えば、NMN原料は、ホエイプロテイン原料の何倍もの価格で流通しています。

また、同じ原料でも、価格が大きく変動する場合があります。ホエイプロテインは牛乳由来の原料で、日本では製造されていません。そのため、その時期の牛乳の生産量や為替レートなどによって、原料の価格が大きく異なります。

製造(バルク代)

サプリメントの製造にも費用がかかります。

サプリメントの製造にかかる費用を、「バルク代」ということもあります。バルクとは、商品の中身=サプリメントのことです。

バルク代は、どのメーカーに製造を依頼するかによって異なります

サプリメントは、OEMで作られることが一般的です。OEMとは、「Original Equipment Manufacturing」の略で、「メーカーに製造を委託すること」を意味します。

依頼するメーカーの規模や、メーカーができる製造工程などによって、製造に必要な費用は異なるのです。

包装資材

包装資材にかかる費用も、原価を構成する要素です。

サプリメントの販売には、パッケージが必要です。

しかし、ひとくちにパッケージといっても、さまざまな包装資材が流通しています。そのため、包装資材は、「どの材質にするか」や「どんな形状にするか」によって、必要な費用が異なります

どの包装資材を用いてパッケージを作るかは、サプリメントの種類や想定する使い方によって異なるでしょう。

アミノ酸のサプリメントを例に考えてみます。

筋トレをしている人で、日常的にアミノ酸のサプリメントを取る人には、1kgなどの大容量のパッケージで販売することが望ましいでしょう。

一方、マラソンやサイクリングなど、長時間のスポーツをしている人を前提とした場合、個包装の資材を用いて、運動中にアミノ酸を摂取できるような商品にするのがよいと考えられます。

よって、予算や目標とする販売価格、そして製品のコンセプトに照らし合わせて、包装資材を調達することが大切です。

パッケージデザイン

最後に、パッケージのデザインにかかる費用も見過ごせませんサプリメント販売においてパッケージデザインは重要ですが、外注しなくてはならないケースがほとんどです。

サプリメントを販売するには、魅力的なパッケージであることが重要です。

AmazonなどのECモールで販売することを考えてみてください。ECモールでは、実にさまざまなサプリメントが、一つのページに掲載されています。

ECでは、お客様は商品を手に取ったり、試食をしたりして比べることはできません。お客様は、販売ページに掲載されているパッケージの画像を見て、クリックするかどうかを決めているのです。

そのため、サプリメント販売において、パッケージデザインは非常に重要だといえます。

しかし、サプリメントのパッケージデザインは、専門的な知識が求められる部分でもあります。薬機法などの法律を遵守しつつ、訴求点が伝わるデザインにする必要があるからです。

よって、多くの場合、パッケージのデザインは、専門的な知識のあるデザイナーや企業に外注することになります。デザインを外注すれば、その分費用もかかります

2. サプリメント製造の原価を小さくする4つの方法

サプリメント製造にかかる主な費用について説明してきました。

それでは、原価をおさえるためにはどのようにすればよいのでしょうか?ここでは、4つの方法をご提案します。

  1. 特殊な原料を使わない
  2. パッケージ替えでの製造を検討してみる
  3. 汎用の包装資材を使う
  4. 対応できる製造工程が多いメーカーを選ぶ

これら4つは、必ずしなくてはならないわけではありません。しかし、原価をおさえるヒントとして、参考にしていただければ幸いです。

特殊な原料を使わない

原価をおさえる方法の一つ目は、特殊な原料の使用を避けることです。「特殊な原料」とは、流通量の多くない原料のことです。

サプリメント市場では、商品を差別化するために、競合が使用していない原料を使うことがあります

プロテイン市場は、この動きが盛んです。

一般的に流通しているプロテインは、ホエイプロテイン(WPC)やソイプロテインです。しかし、他社との差別化のためにコオロギを使用したプロテインや酵母由来のプロテインを販売している企業などがあります。

こうした原料は、目を引かれますし、ニュースでも取り上げられやすいです。しかし、原料のサプライヤーが限られていることもまた事実です。サプライヤーが少ないということは、まだ製造技術が確立されておらず、原価が高くなりがちだということでもあります。

よって、原価をおさえることにフォーカスするなら、特殊な原料の使用は避けた方が無難でしょう。

ただし、大きな販路が確保できる場合や、原料を大量に仕入れられる資金力がある場合は、こうした原料を使ったサプリメントの開発に挑戦できるかもしれません。

パッケージ替えでの製造を検討してみる

原価をおさえる方法の二つ目は、パッケージ替えでサプリメントを製造することです。

パッケージ替えとは、メーカーの保有しているレシピをそのまま自社のサプリメントに流用することです。

つまり、中身はメーカーが考えたものを使い、自社ブランドの製品としてパッケージングしたものを販売するということです。

パッケージ替えなら、安くサプリメントを製造することができます。メーカーは自社開発したサプリメントを製造すればよいので、設計を考え直す必要がないからです。

そのため、原価をおさえたサプリメントを作りたい場合は、パッケージ替えでの製造を検討してみましょう。

ただし、メーカーの製品設計をそのまま流用するため、オリジナリティを出しにくいともいえます。パッケージ替えでサプリメントを作るなら、マーケティング施策で差別化をはかることが重要です。

汎用の包装資材を使う

原価をおさえる方法の三つ目は、汎用の包装資材を使うことです。

大量に生産されている包装資材を調達することで、サプリメントのパッケージにかかる費用をおさえることができます。

日本国内で流通しているサプリメントのパッケージは、多くの場合、アルミ製のパウチ(袋)が使用されています。アルミ製のパウチは、レトルト食品やコーヒーにも使用されています。

そのため、大量に生産されており、コストが安くおさえられるのです。

汎用パウチを使用することのデメリットは、ちょうどよいサイズのものが見つからない場合があることです。

サプリメントの種類や形状などによっては、少し大きすぎたり、あるいは小さすぎたりする場合があります。そのため、パッケージのサイズ感にこだわりがある場合は、別途パッケージを設計・発注する必要があるでしょう。

対応できる製造工程が多いメーカーを選ぶ

原価をおさえる方法の四つ目は、対応できる製造工程が多いメーカーを選ぶことです。

一社で完結できる工程が多いメーカーであれば、新たに外注しなくてはならない場面は少なくできます。そのため、サプリメント製造にかかる費用を低くおさえられる場合があるのです。

メーカーによっては、パッケージのデザインも自社でおこなっている場合があります。

こうしたメーカーに依頼すれば、デザイナーに依頼するコストはもちろん、知識のあるデザイナーを探す時間的なコストもおさえられるでしょう。

このように、できることが多いメーカーを選ぶことは、サプリメント製造に有利にはたらきます。

まとめ

サプリメント製造の費用と、原価をおさえるために考えられる方法についてお伝えしました。

サプリメント製造にかかる費用を小さくするために意識しておきたいのは、「規模の経済性」です。規模の経済性とは、製品の製造量が増えるにつれて、製品一つあたりにかかる費用(固定費)が小さくなることです。

たとえば、汎用パウチが安く仕入れられるのは、規模の経済性がはたらくからです。包装資材メーカーは大量に汎用パウチを作っています。製造量が多い分、パウチ1枚あたりは安く作られているため、仕入れ価格も低いのです。

規模の経済性の考え方を理解しておくと、コストを下げられる場面を見つけやすくなります。サプリメントの原価率を低くするために、頭に入れておきましょう。

サプリメントの売上を伸ばすには?

少しおさらいしましょう。

サプリメント製造では、原価率を下げることが重要だとお話ししました。原価率は、「原価率=原価÷売上×100」で求められます。

そのため、原価率を下げるには、

  • 原価を小さくする
  • 売上を大きくする

の2つの方向性があります。

ここまでは原価を小さくすることについてお伝えしてきました。ここからは、売上を大きくすることについてお話しします。

売上とは?

売上とは、そもそもどのように求められるのかを考えてみましょう。

端的に、売上は「売上=販売価格×販売数」で求められます。

よって、売上を上げるためには、販売価格と販売数の両方をできるだけ高くすればよいということです。

もちろん、この2つは簡単ではありません。しかし、分解して考えることで、進むべき方向が見えてくるはずです。

販売価格を上げる(=値上げ)は難しい……。じゃあどうする?

まずは販売価格について考えてみましょう。

販売価格を上げるのは、ほぼ不可能だといってよいでしょう。価格は競合の具合を見て決めるものであり、自社内だけの判断で変えることはできないからです。

また、日本のお客様は値上げに敏感だともいわれます。そのため、売上を伸ばすためだけに販売価格を引き上げるのは、得策とはいえません。

狙うべきは成長市場

そこで重要なのが、「どの市場で戦うか」の選択です。

サプリメントの中には、市場が成長段階にあり、原価に対して販売価格が高いものがあります。成長市場にタイミングを見極めて参入することで、原価率をおさえてサプリメントを販売できるかもしれません。

サプリスタンダードが見る限り、アミノ酸のサプリメントなどで、販売価格が高い市場があります

こうした市場を見つけられるように、常に情報を集めるようにしましょう。

販売数はLTVをベースに考える

次に、販売数について考えてみましょう。

販売数を増やすには、2通りの考え方があると思います。

  1. なるべく多くの人に商品を買ってもらう
  2. お客様にリピートしてもらい、長いスパンでたくさん買ってもらう

これらはどちらも重要です。しかし、サプリメント販売で特に意識したいのは、「 お客様にリピートしてもらい、長いスパンでたくさん買ってもらう 」ことです。

マーケティングでは、LTV(Life Time Value)という言葉があります。日本語では「生涯顧客価値」と訳されます。

この言葉は、「お客様が一生涯でどれだけ商品を買ってくれるか」を意味します。

ここで、思い出していただきたいのは、「サプリメントは継続的に購入されやすい商品である」ということです。

サプリメントは継続購入が前提の商材です。そのため、一度気に入ってもらえれば、定期的に購入してもらえる可能性が高くなります。つまり、LTVを高くできる可能性があるのです。

オリジナルのサプリメントを作るという場合、大きな販路を持っていない場合もあると思います。しかし、長期的な視点では、お客様にリピートしていただくことで、販売数を担保できるかもしれません。

よって、サプリメントの販売では、リピート率を上げてLTVを最大化することを目標に、マーケティング施策を実行しましょう。

まとめ

サプリメントの売上について、話をまとめます。売上を伸ばすために重要なのは次の2つです。

  • 販売価格が高い成長市場を選んで戦う
  • LTVを意識し、長期的に継続して購入してもらうことで販売数を伸ばす

これらは、もちろんすぐに実践できるわけではありません。しかし、方向性として意識しておくことは重要です。

どの方向に進むべきかを頭に入れておくことで、ブレのない意思決定ができるようになります。

この記事のまとめ:まずは相談してみよう!

長くなりましたが、この記事のポイントをまとめます。

  1. サプリメント市場は価格が重要
  2. 価格競争の中では、原価率を低くすることが大切
  3. 原価率を低くするには、費用をおさえ、売上を伸ばすという2つの方向がある

この記事では、サプリメントの製造における費用や原価率の考え方についてお伝えしてきました。

とはいえ、この記事を読んだだけで、すぐにサプリメントを開発できるわけではないと思います。

サプリメントの販売で利益を上げられるだろうか」「どんなサプリメントにすればよいのだろうか

サプリメントを作ろうと思うと、悩みは尽きないのではないでしょうか。

そんな時は、一度サプリメントのOEMメーカーに相談してみることをおすすめします。作りたいサプリメントが決まっていなくても、メーカーと話すことで得られる情報は多いはずです。

メーカーから得た情報をもとに、サプリメントを作るかどうかや、どんなサプリメントにするかを決めればよいのです。まずは相談してみることで、道が見えてくるでしょう。

この記事が、あなたのサプリメント開発の一助になれば幸いです。

サプリメントのOEMならサプリスタンダード

この記事を読んだ方で、「サプリメントを作って販売してみたい」と思われた方は、ぜひ私たちサプリスタンダードにお問い合わせください。

サプリスタンダードは、「低価格」「小ロット」で、すべておまかせいただけるサプリメントのOEMサービスを展開しております。

サプリメントの設計・製造はもちろん、パッケージのデザインや製造製造したサプリメントの保管(※)まで、おまかせいただけます。

なお、サプリメントのOEMに関するご相談・お見積りは無料で承っております。お気軽にご連絡ください。

(※)期限あり

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株式会社サプリスタンダードは、「国内サプリメント市場の拡大に貢献し、牽引していく企業になる」というビジョンのもと、2021年よりサービスを開始したサプリメントのOEM受託製造会社です。

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